グリコール酸とはα−ヒドロキシ酢酸(AHA)の一つで、無色・無臭で水に溶けやすい特徴があり、現在最も使用されている浅層ピーリング剤です。
他のピーリング剤が皮膚を表層から溶解するのとは異なり、グリコール酸は角質の結合を弱めることで角質層の剥離を促進します。
ニキビなどの角質層の病変には、グリコール酸によるピーリングが最も適していると言えるでしょう。
皮膚にグリコール酸(フルーツ酸)などの化学物質を塗り、皮膚の表層(角質)に刺激を与えることによって様々な効果が期待できる方法がケミカルピーリングです。
当院ではホームケミカルピーリング(ホームピーリング)をお勧めしています。
院内ケミカルピーリングでは通常20~30%のグリコール酸を使用します。肌への負担も強く、しばしばピーリングの後に赤く腫れることもあります。
ホームケミカルピーリングでは2.5~7.5%のグリコール酸を日常的に使用することで、肌への負担も少なく、効果も院内ケミカルピーリングより期待できます。